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卑弥呼はシャーマンであり日本最古の巫女だった?その本当の姿とは

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日本最古の巫女(シャーマン)と言われている卑弥呼。一度は名前を聞いたことがあるような有名な女性ですが、卑弥呼とは一体どんな人なのでしょうか?

今回はそこにスポットを当て、

  • 卑弥呼とはどんな人か
  • なぜ卑弥呼は巫女(シャーマン)と呼ばれるか

をご紹介します。

それでは、早速みていきましょう。

 

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卑弥呼について

まずは、卑弥呼がどのような人物かみていきます。

卑弥呼とは?

卑弥呼とは、中国の歴史書「魏志倭人伝」で邪馬台国を率いたとされる、倭国の王(女王)のことです。

邪馬台国って聞いたことありますね。これは2世紀~3世紀に日本列島に存在したと言われる国です。時代でいうと、弥生時代に相当します。ちなみに倭国とは、おそらく日本のことを指しています。

邪馬台国は、九州にあったとする説や、畿内にあったとする説や、様々な説が存在します。中国の正史とされる歴史書に記載があるため、存在自体はあったとされています。しかし、考古学的な成果によって場所の候補があるのみで、明確な資料や文献ではまだまだ分からないことが多いです。そのため研究者によって様々な説があり、論争が繰り広げられています。

卑弥呼も謎が多い人物ですが、邪馬台国自体も多くの謎に包まれているのですね。

卑弥呼とは

  • 中国の歴史書「魏志倭人伝」に記載がある
  • 邪馬台国の女王

というところまで分かりました。

続いて、卑弥呼について唯一記載がある「魏志倭人伝」から、もっと詳しくみていきましょう。

卑弥呼と「魏志倭人伝」

魏志倭人伝は、3世紀末ごろ書かれた「三国志」の中の「魏書」第30巻烏丸鮮卑東夷伝和人条の略称です。その中で、倭国は日本とおぼしき国として記載があります。

日本の人物ですが、中国の歴史書にその存在が言及されているのですね。

「魏志倭人伝」には、2,000字ほどを割いて、3世紀頃の倭国の様子が書かれています。この中に、邪馬台国を率いる女王・卑弥呼の名前が上がっており、魏と邪馬台国の間で国交があったとされています。当時の倭国には30か国ありましたが、戦乱が続いたため、女王卑弥呼が擁立されて統一を図りました。するとようやく混乱が収まったと言われています。

この時代に外国と外交を行い、30か国もの国を一つに束ね、戦乱を終息させたというのは、大変すごいことです。ますますどのような人物であったか、気になります。卑弥呼はシャーマンであった可能性が高いと言われています。

なぜ、彼女はシャーマンであったと言われているのでしょうか。

卑弥呼がシャーマンと言われる理由

「鬼道」を操る巫女

「魏志倭人伝」の中で、卑弥呼は

  • 鬼道を用いて人々を魅了した

と言われます。

この鬼道とは

  • 骨を焼き、割れ目を見て吉凶を占う

とあるように卜術(ぼくじゅつ=偶然にあらわれた象徴を用いて、事柄や事態の成り行きを占う方法)を行う巫女(シャーマン)であった可能性が高いと言われています。今でいう、占いやタロットの類ですね。ただし、中華の史書には、黎明期の中華道教や、儒教的価値観にそぐわない政治体制を鬼道と記している例もある為、一概に鬼道=シャーマンと言えない可能性もあります。

弟だけが姿を見せ、卑弥呼は姿を見せない

王となった後は、卑弥呼の姿を見た者は少ないといいます。ただ一人弟だけが食事を給仕したり、神託を受ける為に卑弥呼の元に出入りしていました。

宮殿にこもり、占いをおこない、人前に出ないなんて、人々にとってはかなりミステリアスな存在に映ったのではないでしょうか?

生涯清女

卑弥呼は生涯独身だったと言われています。夫がおらず、そのため弟が彼女を助けたと伝えられます。

巫女は神子とも書き、神の妻という側面を持ちます。古代の日本では、皇族の未婚の娘が神に仕え、結婚することはできなかったといいます。

ただし、卑弥呼が巫女であったから独身なのかは、ははっきりしていません。

諸説あるが、明快な答えはない

卑弥呼の正体は、これまでも見てきたように、はっきりしていないのが実情です。

「卑弥呼」という特定の人物がいるわけではなく、

  • 姫巫女
  • 日の巫女

という役職名ではないかとも言われています。

 

また、諸説ある卑弥呼の正体は

  • ヤマトトトヒモモソヒメ(第7代天皇 孝霊天皇の皇女)
  • アマテラス(日本神話に主神として登場する神。天皇一族の祖とされる神)
  • ミカヨリヒメ(「筑後風土記逸文」に書かれている巫女、九州王調説の中に出てくる)
  • 神功皇后(第14代天皇 仲哀天皇の皇后)
  • 倭姫(第11代垂仁天皇の皇女。アマテラスを伊勢に祀ったとされる)

などど言われています。

いずれも、皇族や神様、巫女といった特別な役割を持った人だと考えられています。邪馬台国と同じように、魏志倭人伝や考古学から推測される要素だけですので、卑弥呼の正体も、研究者の間でも意見が割れており、様々な説が繰り広げられているのです。日本のミステリーと言えるかもしれません。

 

まとめると、卑弥呼がシャーマンと言われる所以は

  • 鬼道=骨を焼き、割れ目を見て吉凶を占う巫女
  • 人前に姿をみせない
  • 生涯独身

と考えられているからです。そしてその正体については諸説あり、謎のベールに包まれたままなのです。

【まとめ】卑弥呼はシャーマンなの?

これまでの内容を整理すると、卑弥呼とは

  • 邪馬台国の女王
  • 中国の歴史書「魏志倭人伝」の中に記載がある
  • 鬼道を用いる巫女であった
  • 正体については諸説ある

ということが分かりました。

卑弥呼がシャーマンであった可能性は高いですが、はっきりとしたことは分かっていないというのが正確な答えです。

ただ、日本最古のシャーマンとして紹介されることが多く、私たちにもその名が親しみをもって迎えられていることは、確かです。

 

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