創作舞踊について大特集!始まりや特徴は?誰でも習えるの?
日本の芸道といえば何が思い浮かびますか?
茶道・花道・香道・舞踊様々なものがありますよね。今回はその中で「創作舞踊」についてご紹介したいと思います。
この記事を読めば、
- 創作舞踊とは何なのか
- 創作舞踊はどこで学べるのか
知ることができますよ。
創作舞踊には、日本舞踊にはない表現の仕方があります。表現のバリエーションをより詳しくお伝えするため、様々な動画も記事中で紹介しています。気になった方はぜひ見てみてください。
創作舞踊「舞の道 観音舞」はこちら。
創作舞踊について
創作舞踊は別名、
- 新舞踊
- 歌謡舞踊
- 近代舞踊
- 芸術舞踊
などと言われることもります。
古典芸能である日本舞踊を基本として、見る人にも分かりやすくどなたでも踊れるようにした舞踊です。使用する音楽も歌謡曲や演歌、民謡、小唄などの短い曲や、最近ではJ-popも使うところも多くあります。
まず疑問に思うのが創作舞踊以外になぜこのように沢山の別名が存在しているかですよね。実は使う音楽で区別されているからなのです。
- 歌謡舞踊
歌謡曲・演歌・民謡・小唄等の短い曲に合わせ踊るもの。
- 創作舞踊
邦楽や洋楽も含む言葉で、バレエ等でも同様の語が用いられている。
- 新舞踊、現代舞踊、芸術舞踊
歌謡舞踊・創作舞踊を一括りにまとめたもの。
これら創作舞踊は、新舞踊や現代舞踊の中に含まれている通り、歴史は比較的新しいものになります。いつ頃からなのか見ていきましょう。
始まり
始まりは第二次世界大戦後、テレビやラジオが各家庭へ普及し始めると、民謡・演歌・歌謡曲が流行し始めました。それに合わせるように大衆層に浸透していた流行歌を用いて誕生したのが新舞踊(創作舞踊、歌謡舞踊)です。
どのような舞?
創作舞踊は音楽に合わせた振り付けを考えて身体で表現することもあれば、テーマを決めて、ある程度振り付けを決めてからそれにあった曲を作る方もいらっしゃいます。
基本的に日本舞踊の踊りを基準にしているため、着物を着用して踊ります。それ以外の部分は比較的自由で扇子や傘、梅の枝などの小物を用いることができたり、場所も祭舞台でも演じることが出来ることから、日本舞踊が少し気になっているけれど不安な人にも気軽に出来るため、女性から人気を得ています。
下の動画のようにバイオリンと洋楽の曲に合わせながら、日本舞踊らしい上品な踊りをすることもあれば、
下の動画のように激しく踊るものもあり、
下の動画のように少人数だけでなく、大人数ももちろんできるます。また最新技術を組み込むこともできます。
本当に自由に幅広い踊りを踊れるのが「創作舞踊」の最大の良さです。
その創作舞踊の良さに目をつけ昨今では学校(教育現場)でも取り入れられているところもあるようです。その理由は創作舞踊に必要な力が子供たちの成長に役立つからだと言われています。
教育現場での創作舞踊の目的
先ほど申し上げたように、創作舞踊では音楽に合わせて振り付けを考えます(もしくはテーマから振り付けを決め、曲を作ります)。ただし、先生が振り付けしたものを子供たちが踊るのは「創作舞踊」ではありません。子供たち自身で考え、体を動かし表現して初めて「創作舞踊」が完成します。そこで必要となる力が「自分たちで考え表現する」力です。
椅子に座って授業を受けて先生から教えてもらうのではなく、子供たちが進んで「どうすれば良いのか」を考え目標を達成していくことで、その「考える力」が自然と身につけることが出来るです。
その他にも、
- 子供の自発性を伸ばす
- 舞踊の本当の楽しさを知ることができる
- 創造する楽しさを知ることができる
- 体を動かす楽しさを知ることができる
などの効果も得ることができます。その効果が教育現場での目的です。
ここまでは創作舞踊とは何か、教育現場での創作舞踊の目的は何なのかを詳しく掘り下げてきました。次は
- 創作舞踊の良いところ(醍醐味)とはどこか
- 創作舞踊を見たいもしくは、習ってみたいけどどこで見れるのか(習えるのか)
をお伝えしたいと思います。
創作舞踊の醍醐味
創作舞踊の醍醐味は大きく分けて2つあります。
- 何かを創り出す喜び、表現する喜び
体を使って「蛙」にもなれるし「犬」にもなれるし、実在しない「天使」など幻想的な夢の世界を創り出すこともでき、さらには感情表現、悲しい気持ちや嬉しい気持ちも表現できます。そういったように体を使えば表現は無限にあるのが創作舞踊の最大の良さではないでしょうか。
- 年齢は関係ない
また舞踊によっては静かに踊るものもあります。そのため舞踊は老若男女、誰でも踊れますし、20代にしかできないフレッシュな若々しい表現、50代にしかできない上品で艶やかな表現など年代によって変わるのも表現の幅が無限にある創作舞踊だからこそできるのです。
次はいよいよ「創作舞踊を見たいもしくは、習ってみたいけどどこで見れるのか(習えるのか)」をご紹介します。
HPのリンクや動画も貼り付けてありますので、ぜひ参考にしてください。
創作舞踊「舞の道 観音舞」はこちら。
創作舞踊を見たい!習いたい!
今回ご紹介するのは下記4つです。
- 北海道札幌:能藤玲子創作舞踏団
- 千葉県:ヨーソローワークショップ
- 東京都:秀柳会
- 英御流(はなぶさごりゅう)
それぞれ一つずつ詳しく見ていきましょう。
北海道札幌:能藤玲子創作舞踏団(無料体験レッスンあり)
こちらは2007年に度地域文化功労者文部科学大臣表彰受賞された能藤玲子が率いる創作舞踏団で、日本だけにとどまらず海外にも進出し2011年には活動50周年を迎えました。多くの実績を残しているこの創作舞踏団では、活動だけでなくレッスンも行なっています。
動画では能藤玲子創作舞踏団の作品を見ることができますよ。
【場所】
北海道札幌市(HP:アクセス)
【レッスンクラス】
クラスは5クラスに分かれており、年齢関係なくレッスンを受けることができます。
- 美容クラス
- ゆったりクラス(50歳以上)
- メンズクラス(中学生以上)
- 専門クラス
- 幼児(2歳半から就学前)から小学校低学年から高学年のクラス
【費用】
お問い合わせ必要
気になるけれどやったことがないから不安な方向けに見学体験(無料)もありますので、気になった方は一度お電話してみてはいかがでしょうか。
レッスン内容や電話番号はこちらにございます。
千葉県:ヨーソローワークショップ(無料体験会あり)
「ヨーソロー」は、2011年の東日本大震災後、必死に復興に立ち向かう被災地の人々や我が国を和太鼓で元気づけようと、被災地でもある千葉県を拠点に活動する日本太鼓の「TAKERU」が作曲、作詞した復興応援曲です。
復興を願いながら、毎年メンバーを増やして、和太鼓、舞踊、篠笛の日本の伝統芸能の一斉演奏で、元気を発信するイベントを行っています。(引用:HP和楽器メディア)
【場所】
千葉県を中心に活動
【費用】
参加費は1回につき500円で、体験会では参加費無料で行われています。
ヨーソローワークショップのHPにてイベントの開催日時や場所、お問い合わせができますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
東京都:秀柳会(無料体験レッスンあり)
こちらは気軽に日本舞踊が学べる場所になります。
毎年様々な舞台で活躍している舞踊家がお稽古を行っており、「どう動けば綺麗に見えるか」「どの角度が一番自分が美しく見えるか」をマンツーマンで教えていただける教室になります。
日本舞踊は高いというイメージがありますが、こちらのレッスンではお財布に優しい価格帯になっており、何が必要か分からない方向けにレッスン側が用意していただけるプランもございます。
講師がどのような方か分からず不安という方には講師が出ている下の動画がありますよ。ぜひ参考にしてみてください。
【場所】
東京都
- 恵比寿校
- 国立校
2つあります(HP:アクセス)
【レッスンクラス】
- 創作舞踊クラス
演歌や、J-popなど自分が踊りたい曲に合わせて着物で踊ってみたい方や、エクササイズとして日本舞踊を踊ってみたい方におすすめ
基本的にマンツーマンで、最大4名様まで。
※グループレッスンもあります。
- 日本舞踊クラス
古典の日本舞踊を踊りたい方におすすめ、基礎から難しい曲までその人に合ったレッスンを行うことができます。
基本的にマンツーマンで、最大3名様まで。
※グループレッスンもあります。
【費用】
- 創作舞踊クラス
三回チケット 税込10,000円
五回チケット 税込20,000円(2020年6月現在)
- 日本舞踊クラス
三回チケット 税込15,000円
五回チケット 税込20,000円(2020年6月現在)
英御流(はなぶさごりゅう)(1週間無料オンラインレッスンあり)
英御流は「日本舞踊をより分かりやすく、より楽しく!」をモットーと考え、活躍している日本舞踊の流派です。私たちがもっとも大切にしているのは芝居心。踊りの美しさはもちろんですが、喜怒哀楽や様々な感情が湧き出る舞台を目指し、お稽古をしています。(引用:HP英御流)
家元 英御流寿光さんの母(宗家 英御流寿花)は関西歌舞伎俳優の市川河之助の次女に生まれ、市川荒子(いちかわ あらこ)として子役から歌舞伎の舞台で活躍されており、その影響で英御流寿光さんもまた初代中村芝光(なかむら しこう)として人間国宝 七代目中村芝翫(なかむら しかん)先生の門人となり研鑽を積んでいる経験もあるお方です。この教室では、実際に歌舞伎役者として活躍していた経験のある方から日本舞踊や創作舞踊が学ぶことができます。
下の動画では、英御流とは何なのかより詳しく知ることができますよ。
【場所】
こちらの教室は5つの場所で行われています。
- 東京都
- 森下 菊一稽古場
- 浅草 喜多八稽古場
- 大阪・京都
- 鳥取県米子市
- 福岡県
- 愛媛県
詳しくの場所はHPのアクセス欄にて記載されております。
【レッスンクラス】
- 初心者向けの稽古
- 経験者向けの稽古
- 他流の方向けの稽古
【費用】
- 初心者向けの稽古
- 経験者向けの稽古
入会費 10,000円
※その際お扇子と手ぬぐいが頂けます。
稽古代
月に1回 5,000円(→ 4,500円)
月に2回 10,000円(→9,000円)
月に3回 15,000円(→13,500円)
月に4回 17,000円(→15,000円)※2020年6月現在
季節挨拶(7月・12月) 10,000円
- 他流の方向けの稽古
入会費 10,000円
※その際お扇子と手ぬぐいが頂けます。
稽古代
中学生 5,000円
高校生 7,000円
大学生 10,000円
全てマンツーマンで行うレッスンですので自分の動きをしっかり一つ一つ見てくれますよ。
詳しくはHP:英御流に記載されています。気になった方は一度お問い合わせしても良いと思います。
【まとめ】創作舞踊について
創作舞踊について
古典芸能である日本舞踊を基本として、見る人にも分かりやすくどなたでも踊れるようにした舞踊。使用する音楽も歌謡曲や演歌、民謡、小唄などの短い曲や、最近ではJ-popも使うところも多くある。
創作舞踊の醍醐味
- 何かを創り出す喜び、表現する喜び
体を使って「蛙」にもなれるし「犬」にもなれるし、実在しない「天使」など幻想的な夢の世界を創り出すこともでき、さらには感情表現、悲しい気持ちや嬉しい気持ちも表現できます。そういったように体を使えば表現は無限にあるのが創作舞踊の最大の良さ。
- 年齢は関係ない
舞踊によっては静かに踊るものもあります。そのため舞踊は老若男女、誰でも踊れますし、20代にしかできないフレッシュな若々しい表現、50代にしかできない上品で艶やかな表現など年代によって変わるのも表現の幅が無限にある創作舞踊だからこそできる。
日本舞踊よりもより手軽に、より幅広く表現できる創作舞踊が持つ美しさは実際に見るとより迫力が伝わりますよ。ぜひ一度会場に訪れて踊りの美しさや空気感を目から耳、体全部を使って体感してみてはいかがでしょうか。
創作舞踊「舞の道 観音舞」はこちら。