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祈りのやり方を分かりやすく解説!対象は?内容は?場所や人数は?

祈りのやり方 方法

祈りには私たちの生活を豊かにする力があります。その効果は科学的にも研究され、実験機関によって実証されています。

アメリカの心臓病の専門医ランドルフ・バード氏が実験し、発表した論文では、

「心臓病の患者を対象に、患者には知らせず祈ってもらった人と普通に入院していた患者では、祈ってもらった患者は普通の入院患者より症状の改善がよく、治療の度合いが軽くなった」そうです。

祈りは精神的な安定を得るとともに、私たちの潜在意識に働きかけ、肉体にもその影響を与えてくれるのです。

では、どのように祈れば私たちはその効果を得られるのでしょうか。

ここでは、祈りのやり方を誰にでもできるように分かりやすくご紹介していきます。

やり方を理解することで、祈りの質を高めれば、きっとあなたの生活も今以上に豊かにできると思います。

 

「舞は祈りそのもの」舞の道 観音舞

【祈りのやり方】宗教は必要?

今現在、日本でも様々な宗教が信仰され、それぞれに祈りの対象となる神様が存在します。それは一神教であったり、多神教であったり、また自然信仰や祖先崇拝であったりもします。

皆さんはどのような神を信仰しているでしょうか?もちろん一定の宗教を信仰していない方もいらっしゃると思います。

しかし、一つの宗教を信仰する事だけが祈りではありません。

自分の中の神との対話

こんな書籍があります。

神との対話

著者はニール・ドナルド・ウォルシュという方で、日本でも300万部も売れていて、世界では73カ国で翻訳されています。その内容は自身の体験が書き綴られています。

彼は借金を背負い、人生のどん底に落ちたとき、天を仰ぎ、神に叫びました。

「神よ、なぜ私の人生はこんなにも辛いのだ!いったい私は何のためにこの世に生まれてきたのか!」

すると自分の体の中から、神の声が聞こえてくるのです。

「君は本当に生まれてきた理由が知りたいのか?では教えてあげよう」

そして彼は自分の中にいる神との会話を記録して、本としてまとめたのです。

その内容は、「生きることはどういうことか」「自分と神のつながり」「神への祈り」について書かれています。

祈りは自分自身との対話という一面もあると言えます。

もし、今信仰している宗教がない方は、自分の中の神様を意識して祈って見るのもいいでしょう。

この場合、特に宗教上の決まりは必要ないのですが、

  • 自分の中の神に声が届きやすい
  • 神の声が聞こえやすい

ようにする事が大事になります。

具体的にどうすればよいのか?代表的な宗教から、祈りのやり方について学んでいきましょう。

【祈りのやり方】前提、心持ち

祈り方について一番大切なことは「祈りの気持ち」「感謝の心」を意識することです。祈りの作法も大事ですが、心がなくては祈り自体に意味がありません。

神道では

「神は人の敬いによりて威を増し 人は神の徳によりて運を添う」

という言葉があります。

これは「神様を敬い、感謝することで神様は力を増し、人はその力で神様の加護を得られる」という意味です。

キリスト教でも

「神は私たちが望む以上に進んで私たちに良きものを与えたいと望んでいる。お願いする必要はなくただ神に語りかけること」

とあります。

私たちを守っていてくれる神様への感謝の気持ちで祈りましょう。

【祈りのやり方】対象

神道は決まった教祖、創始者などはいません。キリスト教の聖書、イスラム教のコーランのような正典も存在しません。森羅万象に神が宿り、また祖先を神格化して祈ります。その信仰対象は八百万の神となり、神社や神棚、または山や岩などが祈りの対象となる場合もあります。あらゆるものに神が宿るという教えなのです。

キリスト教での祈りの対象は「神」です。「万物の創造主」ということです。宗派によって違いはありますが、自然物や創造物への祈りは認められていません。

イスラム教もキリスト教と同じく偶像崇拝が禁じられています。信徒がひれ伏す対象は唯一神のアッラーフのみとなります。また毎日の祈りはイスラム教の聖地メッカの方角にひれ伏すことで行われます。

形は違ってもどの宗教も神様に祈りを捧げます。自分の中に思い描く神様に祈りを捧げましょう。

【祈りのやり方】場所、服装、時間、人数

神道では基本的には神社での参拝が一般的です。服装に決まりはありませんが、神様への敬意を行いで示すという意味で神社での参拝は正装がいいでしょう。祈り方は2礼2拍手1礼が基本です。

言霊という言葉を知っていますか?言葉に霊力が宿り、口に出すことによって力を発揮するという信仰です。祈りの際には祈りの言葉を口に出して祈りましょう。

「祓え給い、清め給え、神ながら守り給い、幸え給え(はらいたまい、きよめたまえ、かむながらまもりたまい、さきわえたまえ)」

健康で幸せに暮らせますようにという意味です。

人数も決まりはありませんが、神様に祈るのは自分ですので一人が望ましいようですが、同じ願いを望む場合は二人以上でも問題ありません。

 

キリスト教では毎日の生活の中で祈る事が決められています。

「毎日を神と共に初め、神と共に生き、神と共に終える」という言葉によって、朝、食事の前、寝る前の祈りがあります。

また日曜日に教会で行われる「主日礼拝」というものがあります。賛美歌や牧師による説教などが行われ、神を賛美する祈りの儀式が行われます。

 

イスラム教では1日に5回祈りの儀式が行われます。5回の祈りでアッラーフとの気持ちの疎通ができるとされており、

  • 日の出前
  • 昼過ぎ
  • おやつの時間
  • 日没後
  • 就寝前

に行われ、日の出、日の入り、正午は礼拝が禁止となっています。

服装は、男性は下半身を布で覆い隠し、女性は手と顔以外は全て服で隠れていないといけません。

生活の中で祈りを行う場合は、1日の節目に取り入れるのがいいでしょう。

起床後、就寝前、食事の前や、仕事や勉強に取り掛かる前などでしょうか。もちろんそれ以外でも構いません。気持ちを入れて行動に移る前に祈りの時間を取り入れてみましょう。

 

「舞は祈りそのもの」舞の道 観音舞

【祈りのやり方】指示型と非指示型

祈りの種類は2種類に分類できます。

  • 「神格化されたものに対して何か具体的なものを願う事」

神社での「〇〇祈願」や、「願掛け」などがあたります。こちらは自分の望む結果を指定して祈ることから「指示型」の祈りと呼ばれます。

  • 「創造主に感謝を宣べる事」

具体的に結果を望むものではなく、創造主にお任せし、感謝を宣べることです。その結果は創造主の御心に委ねることから「非指示型」となります。

アメリカの実験機関「スピンドリフト」の実験では非指示型の方が指示型の祈りの2倍以上の効果が得られたと発表されています。

実験結果からも祈りには感謝の心が最も重要であると言えるでしょう

【祈りのやり方】祈りの内容

キリスト教では

  • 自分の成長に関する祈り
  • 自分の醜い心、弱い心の排除、苦しみに耐えうる魂への成長
  • 利他愛と伝道に関する祈り
  • 人を愛する心、広く純粋な心の習得、周りの人への信仰の伝道
  • 道具意識に関する祈り
  • 人々のために役に立つための欲求心の向上
  • 神への愛と摂理の支配を賛美する祈り
  • 神への感謝の心と周りの人々の幸福の持続、向上

などが祈りの内容となっています。

 

神道では、人間の不幸の原因は「我」と言われ、自分の欲求を祈っても神には受け入れられないとされています。

祈りの内容は

  • 神への感謝
  • 神への誓い

の2つなのです。感謝の気持ちを伝え、自分の目標への行動の誓いを行い、お力添えをいただくということです。願いをする場合は「自分以外の人のために」が前提となります。

【祈りのやり方】祈りを終えた後

神道では、祈りの後には神に向けて1礼が基本です。また神社での参拝の際は鳥居が俗世との結界であることから出る際には鳥居に向けての1礼が礼儀となっています。祈りは礼に始まり、礼に終わりましょう。

キリスト教では、祈りの後に瞑想の時間を設けることがあります。ここで心の中に神からの答えがいただける事があるのです。その言葉を聞き、また自分の思いを伝え、神様との対話の時間を過ごします。

【まとめ】祈りのやり方について

祈り やり方 方法

最後にここまでを振り返ってまとめます。

自分の中の神との対話

  • 祈りは自分の中にいる神様と対話することです。神様の存在を意識して祈りましょう。

祈りの前提、心持ち

  • 祈りは神様に感謝の気持ちを伝えることです。

祈りの対象

  • 祈りの対象は信仰によって変わりますが、神(創造主)、自然、祖先など自分の中にいる神様に対して祈りを捧げましょう。

場所、服装、時間、人数

  • 正式に祈る場合は神社や教会になります。服装に決まりはありませんが、神聖な場所で祈るのであれば正装がベターです。神様に失礼のないように気を配りましょう。
  • 日常生活の中で祈るなら、生活の節目(起床時、就寝時、食事の前後)など、行動する前に行動への誓いを気持ちを込めて神様へ祈りましょう。
  • 基本的に祈りは一人で行いましょう。ただし、他の人と同じ願いを届けたい場合は一緒に祈っても問題ありません。

指示型と非指示型

  • 祈りは自分の願いを具体的に願うのではなく、神様へ感謝の気持ちを伝え、結果を委ねることでその気持ちが届きやすくなります。
  • 非指示型の祈りを意識しましょう。

祈りの内容

  • 自分の成長(願いではなく行動の誓いを立てる)
  • 周りの人への慈愛(周りの人の幸福や健康を祈ること)
  • 神様への感謝と現在の幸福と今後の向上(守られていることに感謝して、今後も続く幸福に感謝すること)

祈りを終えた後

  • 神様への礼儀を忘れず、最後を締めくくる。
  • すぐに行動するのではなく、瞑想の時間をつくり、神様の声を聞いてみる。

人は皆、心の拠り所を探して神に祈ります。その祈りが私たちの潜在意識に力を与えて、私たちの生活に新しい可能性を生み出しているのです。

祈りを私たちの生活の一部として取り入れ、その意味を理解することで今以上に豊かな毎日を送る事ができるでしょう。

 

「舞は祈りそのもの」舞の道 観音舞