2020/07/30

日本の踊り、舞の種類や特徴とは?特に有名な踊り【6選】

日本 踊り 舞

日本には古来より継承されている踊りや大陸から伝わった踊り、またそれらを組み合わせた踊りなど、様々な踊りが存在します。

その踊りについての由来はそれぞれ違いがあり、意味や目的があります。

ここでは日本の踊りについて、種類や特徴についてご紹介していきます。

皆さんが日頃、目にしたり、参加している踊りにはどのようなストーリーが秘められているのでしょうか。

これを読めばきっと、より深く踊りを楽しめると思います。

 

日本の根源的な舞はこちら

日本の踊り・舞について

日本の踊りの種類

日本の踊りには大きく分けて2種類あります。「舞踊(ぶよう)」という言葉がありますが、これは「舞(まい)」と「踊り(おどり)」を合わせた造語でこの二つには大きな違いがあるのです

「舞」とは日本で古くからある踊りの型で重心を下に置き、旋回を基本とした動きのものを指します。

それに対して「踊り」とは、洋舞のダンスなどと同じく上に引き上げる動きのものになります。

現在は同義語のように扱われていて、区別されることもなく、またこのふたつの特徴を併せ持った踊りもあります。

日本の踊りの特徴、共通点

日本での踊りは巫女による憑依の儀式から始まったとされ、現在も神楽舞として神社の祭祀の際に奉納されています。

またここから派生した「歩き巫女」による「歌舞伎」という踊りは、現在の日本舞踊の元となっています。

その他、地方では民謡に合わせた踊りが現れ、その地方独特の踊りが伝承されています。

京都を中心とする関西では踊りの元となる神がかりや儀式としての御神楽(みかぐら)の文化が残り、「舞」としての舞踊が多く、対して江戸時代から政治の中心となった江戸を中心とした関東では当時人気の出始めた歌舞伎が広がり、「踊り」としての舞踊が広がっていったようです。

起源は一緒ですが、土地柄や目的の違いにより様々に変化を重ね、現在の舞踊の形になったのです

 

ここからは日本で有名な踊りについてご紹介していきます。

特に有名な日本の踊り・舞【6選】

神楽舞(巫女舞)

神楽舞は神社での祭祀の際に、主として巫女が神に奉納する目的で行われる舞のことです。

大きく、宮中で行われる「御神楽(みかぐら)」と民間で行われる「里神楽(さとかぐら)」に分けられ、私たちが神社で目にするものは里神楽になります。

神楽には巫女による

  • 巫女神楽(神がかり系・早乙女系)

の他に、

  • 採り物神楽(出雲流神楽)
  • 湯立て神楽(伊勢流神楽)
  • 獅子神楽

などに分類されていますが、各地の神楽では全ての要素が混合しており、その地方によってその内容は様々です。

日本舞踊

大きな括りでは日本における舞踊の全てが日本舞踊となりますが、一般的には舞台上で上演される芸能的なものを指すことが多いです。

これは巫女舞を中心とした神楽や舞楽などや、歌舞伎舞踊、また地方に派生した民謡踊りや欧米から伝わったダンスなど様々な要素を取り入れ、現在も新しいものが創作されています。

日本舞踊の主な流派として

  • 花柳流(はなやぎりゅう)
  • 藤間流(ふじまりゅう)
  • 若柳流(わかやぎりゅう)
  • 西川流(にしかわりゅう)
  • 坂東流(ばんどうりゅう)

五大流派と呼び、その他にも200を超える流派が存在しています。

阿波踊り

現在の徳島県(阿波国)を発祥とする盆踊りです。念仏踊りが原形と言われていますが、正確には明らかにはなっていません。徳島城の竣工の際に、完成祝いに「好きに踊れ」という触れを出したことが発祥とも言われています。

「ヤットサーヤットサー」の掛け声で「連(れん)」と呼ばれる踊り手の集団が踊り歩く様は壮観です。

使われる楽器は

  • 三味線
  • 太鼓
  • 鉦鼓

などで、小さいグループでは太鼓と鉦鼓の打楽器のみでリズムをとり踊られることもあります。

現在でも協会に所属する企業連、大学連、商店街や仲間同士で結成された連など大小様々な「連」が存在しています。

また、徳島県に限らず、現在は全国のお祭りで見ることができ、北海道から中国地方まで広がっています。

よさこい

高知県の民謡の「よさこい節」が元になっており、このよさこい祭の形式を取り入れたイベントや踊りを総称して「よさこい」と呼ばれています。

よさこいとは「夜さり来い(夜にいらっしゃい)」という古語から来ていますが、よさこい節には替え歌が数百曲残っていて、どの歌がどの時代に作られたかはわかっていません。

高知県では毎年8月に「よさこい祭り」が行われ、市内9ヶ所の競演場、7ヶ所の演舞場で200チーム(約2万人)が演舞を繰り広げます。

ソーラン節

北海道の日本海沿岸の民謡です。ニシン漁の歌として有名です。

「ヤーレンソーランソーラン・・・ハイハイ」という歌詞は聞いたことがある人も多いでしょう。

春にニシンの大群が押し寄せるこの地に北海道、東北地方から「ヤン衆」と呼ばれる出稼ぎ漁師が集まります。その鰊場作業歌の「舟漕ぎ音頭」、「編み起こし音頭」、「沖揚げ音頭」、「子叩き音頭」のうち、「沖揚げ音頭」が独自に変化したものが原形と言われています。この歌詞の「ソーラン、ソーラン」の囃子言葉に因んで「ソーラン節」と呼ばれるようになりました。

盆踊り

盆の時期に死者を供養するための行事で行われる踊りです。

起源は諸説ありますが、平安時代に始まった踊念仏が室町時代に入り、精霊を迎えることや、死者を供養するための行事として定着していったとされています。

現在では古くから伝わる民謡の他にも自治体や商工会などが独自に創作した踊りも作られており、夏休みの大きなイベントの一つとして地域活性に使用されることも多いようです。

【まとめ】日本の踊り・舞について

日本の踊りの種類

  • 「舞踊」という言葉は「舞」と「踊り」をまとめた日本の造語。
  • 「舞」は重心を下に置き、旋回を基本とした型。
  • 「踊り」は上に引き上げる動きの型。

日本の踊りの特徴、共通点

  • 踊りの起源はシャーマニズムからくる巫女による憑依儀式。
  • 関西では宮中での儀式としての御神楽など、「舞」としての文化が多く残っている。
  • 関東では日本舞踊の元となる歌舞伎の発展により、「踊り」が広がっていった。

神聖な儀式としての舞が、宗教や信仰、また人々の生活における芸能文化、地域での祭りごとなど様々な経緯を経て、多様に広がり今の形になったのです。それぞれの踊りには一つの踊りごとに人々の願いや感謝の気持ち、未来への希望などの思いが込められています。

皆さんの地域にも地元特有の踊りがあると思いますので、その生い立ちや由来を調べて見ると、また違った気持ちで踊れると思いますよ。

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