明治神宮で見られる巫女舞をご紹介!明治神宮オリジナルの舞とは
初詣では日本一の参拝者を誇り、また都内屈指のパワースポットでもある明治神宮は豊かな自然に囲まれてる神社です。
しかし、明治神宮で見ることができる「巫女舞」は何か知らない方は多いのではないでしょうか。
今回は、
- 明治神宮で見ることができる巫女舞とは
- 見ることができる時期はいつか
- どのような舞なのか(動画あり)
を中心にご紹介したいと思います。
また、明治神宮の歴史やパワースポットも合わせてご紹介しています。「市民たちの想いと共に成長し歩んできた神社」である明治神宮がどれだけ愛されていたかを知ると、巫女舞をより一層楽しめるようになりますよ。
最も古く、最も新しい舞はこちら
明治神宮の巫女舞について
明治神宮では、3つの舞を見ることができます。
どのような舞なのか、早速みていきましょう。
倭舞(やまとまい)
下記ご祈祷を行った際に見ることができる巫女舞です。
- ご家族皆様の幸せを願う家内安全
- 厄祓
- 受験生の合格祈願
- 初宮詣
- 七五三詣
- 会社の隆昌を祈念する社運隆昌
- 商売繁昌祈願
受付時間は午前8時〜午後4時で予約なしでも可能です。
第56代目天皇である清和天皇の御代から、宮中の儀式で舞われています。本来は男子4人の舞ですが、神宮では明治時代に乙女舞に改められました。
服装
緋色の長袴に白い千早を着用し、頭には紅梅をさした天冠を身に付けるのが特徴です。
舞具
五色の絹をつけた榊の枝を右手に持って舞います。
歌詞
みやびとの させる榊を われさして よろづ代までに かなであそばむ
楽器
- 和琴
- 笛
- 篳篥
- 笏拍子
男性の舞
巫女舞
浦安の舞
昭和天皇が詠まれた御歌を元に作曲作舞された巫女舞が、浦安の舞です。
明治天皇と昭憲皇太后が詠まれた御歌が書かれている明治神宮独自のおみくじである「大御心(おおみごころ)」にも載っています。
浦安の舞は、以下にて見ることができます。
- 毎年5月3日 崇敬者大祭(春の大祭)
- 毎年4月、8月 に開催される神社音楽協会の「浦安の舞」講習会
また「浦安の舞」講習会では、年に3回講座を受け実際に自分で舞うことができます。東京以外に奈良県でも講習を受けることが可能ですので、気になる方は講習を受けてみるのもいかがでしょうか。
呉竹の舞
呉竹の舞(くれたけのまい)は
- 昭憲皇太后祭(4月11日)
- こどもの日(5月5日)
に奉納される巫女舞です。
薄紅梅有紋の単に無紋精好の千早を着用して行われる舞で、五色の絹を結んだ榊を手にした巫女たちが舞う神楽舞です。昭憲皇太后が詠まれた御歌に作曲、振り付けしたものです。
100年を記念した「昭憲皇太后百年祭」にもこの巫女舞が披露されました。
昭和天皇が読まれた御歌と昭憲皇太后が読まれた御歌がそれぞれ作曲作舞され、今もなお受け継がれているのはそれほど市民から愛されていたお二人だからなのでしょう。
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ここまで明治神宮の巫女舞について紹介してきましたが、明治神宮の持つ歴史的背景もセットで理解すると、巫女舞をさらに楽しむことができます。
明治神宮について
東京都区部のほぼ中央にあるため「東京の鎮守の森」と呼ばれるこの場所は、明治神宮が創建されるまで樹木のほとんどない荒地だったと言います。
ではどのようにして今のような自然が溢れる場所になったのか。それは国民の「天皇を敬愛する気持ち」によって実現した事なのです。
大正3年(1914)に昭憲皇太后が崩御されると、東京市民から天皇を偲ぶ神社を造営したいという声が上がったことから「明治神宮創建計画」が立ち上がりました。また造営には全国から11万人もの国民が労力奉仕に自発的に参加したと言います。どれだけ天皇を敬愛しているかがひしひしと伝わってきますね。
また造営にあたり本多静六、本郷高徳、上原敬二ら林学の専門家たちが集められて計画がたてられました。それにより人工林を作るには木が必要となりますが、なんと国内外からの献木で約10万本ほどの木が集まったのです。
彼らが森づくりにあたって重要視したのが「100年以上もの時をかけて完成させていく森づくり」です。
100年後も生きることができないこと、膨大な木の量を管理することは難しいことも視野に入れていたのでしょう。それぞれの木を階段のように段にして植えることで「人手を介さず、木々自らが世代交代を繰り返す」ように、4段階に分けて成長していくようにしたのです。
明治神宮HPでは当時の方達が想定して書いた計画書や明治神宮が創建される前の風景写真が載っています。
その後も戦争により焼失してしまったり、関東大震災が起こったりしましたが全国から復興資金が寄せられ建て直されてきました。
天皇を偲ぶ神社を造営したい、明治神宮を残してほしいという市民の気持ちがなければ、もしかしたら今こうして参拝できなかったかもしれないのです。まさに「市民たちの想いと共に成長し歩んできた神社」です。
ご祭神は?
天皇を偲ぶ神社を造営したいという要望の通り、明治神宮では
- 122代天皇の明治天皇
- 昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)
のお二人が祀られています。
- 122代天皇の明治天皇
1867年(慶応3年)天皇が16歳(数え年)のころに即位しました。その翌年に十五代将軍・徳川慶喜から政権を返上する「大政奉還」が行われます。
16歳という若さで政権を任されるというプレッシャーは想像を絶するほどの大きさだったと思います。しかし天皇は決して愚痴をこぼさず「市民の心に寄り添う」ことを大切にしておられました。
普段の生活では鉛筆は削れなくなるほど使い込んだり、靴も古いものを修理して履き続けるなど質素な生活を好む方で、またどれほど寒冷な日でも暖房は火鉢1つだけ、暑中も軍服を着用し続け執務するなど己を律する侍のような強きお心を持つ方でした。
崩御された後の市民の悲しみは大きく、明治天皇を慕っていた乃木希典が後を追って殉死したことも大きな事件となりました。
- 昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)
女子教育の振興、社会事業の発展、国産の奨励、社会福祉に尽力された方で、社会福祉の精神を日本の社会に根付かせた人物と言われています。
- 日本赤十字社やお茶の水女子大学を設立
- 皇居に養蚕場を飼った初めての人
- 国際赤十字に下賜した10万円(現在価値で約3億5,000万円)をもとに創設された昭憲皇太后基金
また国内のみならず「世界人類に向け、人種や国境を越えて福祉に寄与すべき」というお気持ちを持ちながら世界中を視野に活動されておりました。
外苑と明治記念館
明治神宮といえば参道が最大の特徴ですが、他に特徴的な場所が2箇所あります。
外苑
明治天皇・昭憲皇太后の遺徳を永く後世に伝えるため、民間融資により結成された名神宮奉賛会が、広く国民より募った寄付と全国青年団の勤労奉仕によって1926年(大正15年)に造営された建物です。
壮大な敷地の中には
- 聖徳記念絵画館
- 葬場殿址記念物
- 憲法記念館
- 陸上競技場
- 野球場
- 水泳場
- 相撲場
が設けられております。
また創建された際に植えられた銀杏並木は「101回目のプロポーズ」やドラマ「花より男子」などにも登場する名所スポットになっています。
明治神宮会館
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同神宮鎮座五十年を記念して1927年6月に清祓されました。
- 毎年2月11日の建国記念の日慶祝中央式典
- 5月の全国赤十字大会
- コンサート
- 入学式・卒業式
などで利用されており、客席数は1914席(1階1340席、2階574席)ほどの会場です。
ご利益は?
明治神宮には
- 縁結び
- 家内安全
- 夫婦円満
- 金運アップ
- 交通安全
という様々なご利益があります。
この中でも特に、明治天皇と昭憲皇太后はたいへん仲睦まじいご夫婦だったことにあやかり、
- 縁結び
- 家内安全
- 夫婦円満
が強いご利益がある神社と言われております。
縁結びに訪れた人々に欠かせない明治神宮のパワースポットの中でも有名な場所があります。
それが「夫婦楠(めおとくす)」です。
夫婦楠(めおとくす)
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樹齢は100年にものぼるといわれている大きな2本の大木を見ると恋愛運アップの効果があると信じられており、特に夫婦間の仲を取り持つ効果が高いと言われております。この楠へは実際に触れることはできないため、訪れた際は眺めるだけになります。
清正井
次に効果があるのが、
- 金運アップ
- 交通安全
です。
そのご利益を得られるパワースポットが「清正井」です。
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城造り、治水、干拓の技術にも長けている『土木の神様』『築城の名人』ともいわれている加藤清正(戦国時代の武将)が掘ったと言われることから「清正井」と呼ばれています。
富士山からの“気”が流れる龍脈の上に明治神宮が建っており、その気が湧水となって出ているのがこの清正井だと言われています。
そのため悪い気を浄化してくれ様々な運を向上してくれる効果があります。しかし雨の日や夕方に訪れると悪い気がついてくるといわれているため訪れる際は、午前中が良いでしょう。
亀石
最後にご紹介するのが「亀石」です。
- 長寿
- 健康
の効果があるとされているパワースポットです。
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その名の通り見た目が亀のように見えるからその名がつきました。
亀といえば日本では「鶴は千年亀は万年」と言われるほど縁起の良い動物とされています。明治神宮の亀石に触れることで、長生きできる健康な体が手に入ると信じられています。ぜひ訪れた際は触れてみてください。
【まとめ】明治神宮の巫女舞について
明治神宮では
- 倭舞(やまとまい)
- 浦安の舞
- 呉竹の舞
の3種類の巫女舞を見ることができます。
倭舞
- ご祈祷を行った際に見ることができる巫女舞
浦安の舞
- 毎年5月3日 崇敬者大祭(春の大祭)
- 毎年4月、8月に開催される神社音楽協会の「浦安の舞」講習会で見ることができる。
呉竹の舞
- 昭憲皇太后祭(4月11日)
- こどもの日(5月5日)に見ることができる巫女舞
壮大な敷地の中歩くだけでも十分見応えある場所ですが、巫女舞を見ることによって新たな視点からも楽しむことができるのも明治神宮ならではのことですね。実際に訪れてみないと分からない経験を是非してみてはいかがでしょうか。
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