巫女をスピリチュアルに解き明かす!現代巫女もスピリチュアル?
神社で働く巫女という女性は皆さん知っているでしょう。神社自体が神様を祀る場所ですので、この巫女もまた霊的な印象を持っている方もいると思います。今の言葉で言うとスピリチュアルと言った言い方になるのでしょう。
では、巫女とスピリチュアルの関係について、どのような関係になるのでしょうか。これは巫女の誕生に深く関わっており、現在でも巫女体質と言うものがあるのです。
ここではこの巫女とスピリチュアルの関係性についてご紹介していきます。
これを読めば、巫女の能力とスピリチュアル、また現代巫女の霊的能力の必要性について深く知ることができるでしょう。
元巫女による創作舞はこちら
巫女のスピリチュアル性について
スピリチュアルとは?
では先ず、スピリチュアルの正しい認識から始めていきます。スピリチュアルとはどのような意味なのでしょうか。
この語源は英語の「spirit」スピリットからきています。魂と言った意味になりますが、ここでのスピリチュアルの意味は
- 精神的な
- 霊的な
- 聖霊の
と言った形容詞になります。
現在でも科学的、理論的に解明できていないことは多くありますが、このような領域を引き受けているのがスピリチュアルであり、見えない世界や、解明されていない不思議な事の総称ということになります。
スピリチュアル観点からの巫女とは?
では、このスピリチュアルと巫女の関係性はどのようなものなのでしょうか。これには巫女という存在の始まりにあります。
現在の巫女は神社で働く、いわば職業としての巫女が一般的ですが、その始まりは弥生時代にまで遡るのです。
この頃の巫女は、シャーマンとしての能力を持った女性だったのです。今でもその能力を持つ存在が「イタコ」や、「ノロ」と言った人で、元々は祈祷や占い、またその身に神霊を憑依させ、神託を人々に伝えることが役目でした。
まさに日本のスピリチュアルの始まりは巫女だと言って良いでしょう。
巫女体質の人の特徴
では実際に巫女体質の人とはどのような特徴のある人なのでしょうか?ここでは、前世で巫女として活躍していた人の特徴についてまとめてみます。当てはまる人は前世で巫女であった可能性がありますよ。
- グラウンディングが弱い
グラウンディングとは和製英語ですが、その意味は「地に足をついて生きる」ことを意味します。
前世が巫女であった人はこの力が弱く、どことなく移ろいやすいところがあります。自分のエネルギーを体に安定して留めておくことが苦手で、ぼんやりすることが多く、運命に流されるように身を委ねているような人生を送る傾向が強いのです。
- 自分を人のために捧げてしまう気持ちが強い
巫女の能力として、自らの体を人のために捧げる行為であったため、今世でもその気持ちを残した人が多くみられます。これは、自分を人のために役立てることに捧げることを良しとする自己犠牲の意識であったり、また、自分という個性を明確に持たないところであったりします。
積極的に「人の役に立つ」という考えよりも「自分を人の役に立てる」という、自分の人生を差し出すという気持ちを持っているのです。
- 霊的な影響を受け流す能力
そしてもう一つは、体を神霊に捧げるために、意識やエネルギー体が留守になりやすいのに、負の霊的存在の影響を受けにくいという特徴があります。
性質上、エネルギー体に無防備で周囲の感情、ストレスなどの影響を受けやすく、精神的に不安定になり易いと考えてしまいがちですが、巫女体質の人はそんな他のエネルギーの影響を受け流せる能力を持っているのです。これにより、あまり存在感のない、落ち着いた雰囲気で生活している事でしょう。
巫女体質の人の特徴②
では現代の生活においての巫女体質の人の特徴に落とし込んでみましょう。巫女体質の人は、次のような特徴を持っていると言われています。
- 食べてもあまり太らない
- 体に筋肉が付きにくい
- 体が冷えやすい
- 時々、急な眠気に襲われる
- 人混みが苦手
- 時々、怒りの感情がコントロールできなくなる
- 相手の気持ちを感じ取ることができる
- 人間関係を長期間維持できない
となっています。参照:巫女体質のためのお清め教室|翡翠の巫女
これはシャーマンとしての能力の副作用的なもので、マイナス的なことが多いのは、自分を顧みず他人にその身を捧げる巫女の能力ゆえと言えるでしょう。
元巫女による創作舞はこちら
神社にいる巫女のスピリチュアル性について
続いて、巫女のスピリチュアル性について現代の巫女を対象に見ていきましょう。
現代の巫女にもスピリチュアル性はあるのでしょうか?また、現代巫女にとってのスピリチュアルの必要性はあるのでしょうか?
現代巫女にスピリチュアル性はある?
現代の巫女は神社での神職の補佐としての仕事を行なっています。
これは明治時代以降、これまでの巫女の存在に否定的な明治政府により、「巫女禁断令」が発せられ、シャーマンとしての巫女が認められなくなったことによるものです。明治時代以降は神楽舞などに文化的芸能の価値を見出した神社によって巫女の必要性が認められ、神社での神楽舞や祭祀の補助といった仕事としての巫女が誕生したのです。
ここでの巫女の採用条件にはもちろん霊的な資格はなく、スピリチュアルの要素は見つかりません。
ただし、神職巫女として活動されている方で、能力を持っている方も少なくはありません。こういった方はその能力で人々の悩みなどの相談に乗られていたりもします。
巫女職での主な仕事とスピリチュアルの必要性
では、巫女の主な仕事はどのようなものなのでしょう。
基本的には神社にいる「神職」と呼ばれる人の補助的な仕事になります。
- 神社の清掃
- 電話対応
- 授与所でのお札、お守りの販売
- 装束準備
などとなっていますが、一番印象深いものが、祭祀が行われる際の神楽舞の舞人としての仕事でしょう。
現在の神社では正社員での採用はとても少なく、関係者や近親者の方で受け継がれている神社も多いですが、この巫女舞に憧れて巫女を目指す人も少なくはありません。特に、年末、年始などの繁忙期にはアルバイトの採用も見られ、たくさんの求人があります。しかし、ここでの採用条件にはスピリチュアルの必要性はなく、現代巫女とスピリチュアルの関係性は薄いといって良いでしょう。
【まとめ】巫女のスピリチュアル性について
スピリチュアルと巫女の関係性
- 古代の巫女は祈祷や占い、憑依による神託を行う能力を持っていた。
- 巫女は日本のスピリチュアルの始まりと言える。
巫女体質の人とは?
- グラウンディングが弱い。
- 自分を人のために捧げてしまう気持ちが強い。
- 霊的な影響を受け流せる能力を持っている。
現代巫女とスピリチュアルの関係性
- 現代の巫女は一部を除き、神社に職業として働いている。
- 巫女職の採用条件にスピリチュアルの要素はない。
巫女とスピリチュアルはその起源から密接な関わりがありますが、現代の巫女はこの要素からは繋がりは薄くなっています。そして、巫女体質と呼ばれるものは当人には気づきにくいもので、ほとんどの方は自覚がないと言っていいでしょう。
この記事を読み、当てはまる人は前世で巫女であった可能性があります。これを知っていることでその対処方法も考えることができ、今後の生活に役立つのではないでしょうか。