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鳥居の意味とは?神社の結界たる由来と代表的な鳥居【12選】

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神社を訪れると先ず目に入るものが「鳥居」ではないでしょうか。その大きな佇まいは神社の象徴と言ってもよいでしょう。神社の地図記号もこの鳥居がイメージされていますよね。

その鳥居、神社によって形状に違いがあることはお気づきでしょうか。

  • 神社にとってこの「鳥居」とはどのような意味があるのか
  • 鳥居の種類はどんなものがあるのか

についてご紹介します。

この記事を読めば、神社においての鳥居の重要性がわかると思います。

 

元巫女による創作舞はこちら

鳥居の意味について

鳥居とは?

鳥居は神道において、「神域」「俗界」を区画する結界とされ、神域の入り口を示す「門」となります。

鳥居は、祭祀を行う施設として建設された「神社」以前に存在していました。また、日本の宗教の歴史の中で「神仏習合」が行われたこともあり、仏教寺院にも見られることがあります。

鳥居の起源

鳥居の起源については諸説あり、現在でもはっきりとした結論は出ていません。

その中でも特に有力と言われているのが、古事記・日本書紀に登場する「岩戸隠れ」の物語からと言われています。この神話では、天照大御神が天の岩戸にお隠れになった際、八百万の神々が戸を開かせるために「鳥を木にとまらせ、鳴かせた」というエピソードがあり、この止まり木に使われたものが鳥居の始まりと言われています。

他には、城や関所で使われていた「冠木門(かぶきもん)」と構造が似ているためこちらが元になっているという説もあり、「鳥居」は「通り入る(とおりいる)」からその名前がきたとも考えられています。

海外にも鳥居とよく似た建造物が存在することから、海外から伝わったとされる説もあるようです。

鳥居の構造や材料

構造としては2本の柱を繋ぐように渡されたものの、上側にくるものが「笠木(かさぎ)」、その下に渡されるものが「島木(しまぎ)」と呼ばれます。この「島木」の下に柱に「貫(ぬき)」を入れて固定されています。

また、種類によっては貫と笠木の間に、神社名などが書かれる「額束(がくづか)」が建てられることや、柱部分に、「亀腹(かめばら)」や、「根巻き」という工程を施したり、笠木と柱の間に「台輪(だいわ)」という円形の保護材をつけることもあります。

材料によって、木材で作られた「木鳥居」、石で作られた「石鳥居」、銅板で全体を葺いた「金鳥居(かなどりい)」に分けられています。

鳥居の形式と種類

鳥居は大きく分けて2種類に分類されます。

  • 神明鳥居(しんめいとりい)

最も一般的で歴史の古い鳥居です。2本の柱の上にまっすぐな木材を乗せ、貫で強度をとったものです。見た目も作りもシンプルな形となっています。

  • 明神鳥居(みょうじんとりい)

こちらは上の横柱が天に向かって反っているのが特徴となります。柱も地面に対して少し傾斜をつけてたてられます。稲荷神社で多く見られる形状になります。

鳥居の数え方

通常単体で建っていますので数えることは少ないとは思いますが、鳥居の数え方の単位は「基」が使われます。「1基、2基」と言った呼び方です。

また、神社によっては参道に複数の鳥居がある場合、一番外側にある鳥居から、「1の鳥居、2の鳥居」と言った呼び方をします。

朱色の鳥居がある理由

今では朱色の鳥居は一般的になっていますが、元々は木の素材そのままの鳥居がほとんどでした。時代の流れにより、朱色に着色されるようになっていったのです。

稲荷神社では赤色は作物の成長に必要な陽の光や、暖かさを運ぶ色とされ、赤色を重要視しています。

また、赤色は「魔除けの色」とされ、神社仏閣や、宮殿に使用されてきた色でこれが鳥居にも波及したとされています。

さらに朱色の原料となる丹(水銀)は木材の防腐剤としての効果もあり、腐食防止の効果もあるのです。

ではここからは三大鳥居として名前のあげられている有名な鳥居をご紹介します。

有名どころの鳥居を見たい人はここへ!

日本の代表的な鳥居から、珍しい鳥居まで【12の鳥居】をご紹介します。

日本三鳥居

<金峯山寺(きんぷせんじ)>銅の鳥居(かねのとりい)

奈良県吉野山にある金峯山寺の蔵王堂の参道にあり、銅で造られており、室町時代に造られたとされ、東大寺盧舎那仏像(奈良の大仏)鋳造の際に余った銅が使われたと言われています。

 
 
 
 
 
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<厳島神社(いつくしまじんじゃ)>朱丹の大鳥居(しゅたんのおおとりい)

広島県宮島の厳島神社の鳥居で、世界遺産「厳島神社」を構成する国の重要文化財となっています。木造鳥居としては高さ、大きさ共に日本一で、神社を海上社殿として修築した平清盛が創建したとされています。再建が重ねられ、現在のものは8代目となっています。

 
 
 
 
 
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<四天王寺(してんのうじ)>石の鳥居

大阪市四天王寺にある聖徳太子建立七大寺のひとつ、四天王寺の石でできた鳥居で、永仁2年(1924年)に造られた日本最古の石造りの鳥居です。

 
 
 
 
 
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日本三大鳥居

<厳島神社>

こちらの鳥居は三大鳥居にも含まれています。

 
 
 
 
 
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<氣比神宮(けひじんぐう)>大鳥居

福井県敦賀市の氣比神宮の大鳥居です。木造としては日本で3番目に高い鳥居となっています。

 
 
 
 
 
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<春日大社>一之鳥居

奈良県奈良市にある春日大社の鳥居です。創建は平安中期頃と言われ、現在は寛永11年(1638年)に再建されました。現在は神社と市街地である三条通りとの境にありますが、元は春日大社と興福寺境内との境に建っていました。祭祀の際には大きな榊が飾られます。

 
 
 
 
 
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日本三大石鳥居

<日光東照宮>石鳥居

栃木県日光市にある日光東照宮の一之鳥居です。日光東照宮創建の翌年、筑前国福岡藩初代藩主である「黒田長政」が奉納したものです。高さは9・2メートル、柱の直径は3・6メートルとなっています。

 
 
 
 
 
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<八坂神社(やさかじんじゃ)>石鳥居

京都市東山の八坂神社では、南楼門の南に立つ石鳥居が国の重要文化財に指定されています。正保3年(1646年)に創建され、地震で倒壊後、寛文6年(1666年)に再建されました。

 
 
 
 
 
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<鶴岡八幡宮>一之鳥居

神奈川県鎌倉市にある鶴岡八幡宮の一之鳥居です。源頼朝が治承4年(1180年)に木造で造営したものを、将軍・徳川家綱が寛文8年(1688年)に石造りに建て替えたものです。若宮大路に3基の鳥居がありますが、関東大震災で倒壊後は他の鳥居はコンクリートで再建され、石造りの鳥居は一之鳥居のみとなっています。

 
 
 
 
 
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京都三珍鳥居

<木嶋坐天照御魂神社(このしまにあまてるみたまじんじゃ)>三柱鳥居

京都市太秦にある木嶋神社には石造りの三柱鳥居があります。これは鳥居を3基、三角形に組み合わせた特殊な形状をした鳥居です。起源は詳らかではないのですが、双ヶ丘・松尾山・稲荷山の遥拝方位を表したものと言われています。

 
 
 
 
 
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<厳島神社京都御苑>唐破風石鳥居(からはふいしとりい)

京都御苑にある厳島神社は五摂家のひとつ九条家の鎮守社で、平清盛が母、祇園女御のために、安芸の宮島の厳島神を勧請したと言われています。この石鳥居は笠木・島木が唐破風形の弓形になっています。間口に対して高さがやや高くなる珍しい形をしています。

 
 
 
 
 
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<北野天満宮>伴氏社の石鳥居(ともうじしゃのいしとりい)

北天満宮の末社である伴氏社は菅原道真の母が祀られています。こちらの鳥居は「蓮社石鳥居(れんざいしとりい)」と呼ばれ、柱の台座部分に蓮の花びらが刻まれています。

 
 
 
 
 
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元巫女による創作舞はこちら

【まとめ】鳥居の意味について

  • 鳥居は神道において、「神域」と「俗界」を区画する結界とされ、神域の入り口を示す「門」となる。
  • 鳥居は、祭祀を行う施設として建設された「神社」以前に存在していた。
  • 「神仏習合」が行われたこともあり、仏教寺院にも見られることがある。
  • 鳥居の起源は古事記・日本書紀にある「岩戸隠れ」の神話で鳥をとまらせた「止まり木」からきている。
  • 鳥居は2本の柱と、「笠木」、「島木」、「貫」と呼ばれる横柱で構成されている。
  • 木材で作られた「木鳥居」、石で作られた「石鳥居」、銅板で全体を葺いた鳥居を「金鳥居(かなどりい)」に分けられる。
  • 鳥居の種類はオーソドックスか形状の「神明鳥居」と、横柱が天に向かって反っている「明神鳥居」の2種類がある。
  • 鳥居の数え方の単位は「基」が使われる。また神社に複数存在する場合は一番外側にある鳥居から「一之鳥居、二之鳥居」と呼ぶ。
  • 朱色の鳥居は、作物の成長に必要な太陽の光や、魔除けの色とされる他、朱色の原料となる丹(水銀)が木材の防腐剤としての効果もあり、腐食防止の意味もある。

普段、何気なく見ている神社の鳥居ですが、それぞれ神社によって材質や形状、また建てられた理由も様々なのです。神社に訪れた際は本殿などの建築物だけでなく、鳥居にも注目して見るとまた違った一面も見れるかもしれません。